現代の食卓にフィットするおせちを求めて
現代は、日本人の食の好みやライフスタイルが大きく変化しています。それでも新年の食事を「お正月」たらしめるのは、伝統料理おせちです。新年を寿ぎながら家族でおせちを食べる、日本の食文化を大切に守っていくためには、おせち料理が次の世代にとって魅力的なものでなければなりません。
らでぃっしゅぼーやのオリジナル産直おせちの主原料は、厳選の国産素材だけを使用し、日本料理の伝統を守る熟練の職人集団・鹿祿の協力のもと、冷蔵のまま毎年大晦日にお届けしてきました。
昨年は、もっと幅広い世代にお楽しみいただくため、リニューアルに取り組みました。最前線で活躍するシェフ・料理研究家たちと協力し、“家族みんなで祝うのにふさわしいおせち”という視点で鹿禄に意見をフィードバック。それをもとにメニューの改良や新しいメニュー開発を行い、半年がかりで完成させました。伝統の世界に新しい要素が随所に加わり、昨年は注文開始後すぐ完売に。今年も、コラボおせちの受付が始まります。
現代のおせちに必要なのは軽やかな味わいや食感
五穀豊穣、無業息災、子孫繁栄…。重箱に盛り込まれるおせち料理や飾り一つひとつに、縁起の良い意味があります。
長い歴史や先人たちの想いを壊すことなく、現代人にとっても魅力的なおせちを求めて、らでぃっしゅぼーやは、新進気鋭のシェフや料理研究家にオリジナル産直おせちの監修を依頼しました。
そこで浮かび上がったのは、「保存性」でした。保存性を高める調理技術が多用されているため、必然的に硬い、しょっぱい、見た目が茶色いといった傾向があり、現代人が好む軽やかな味付け、食感、香り、彩りなどを表現するものではありませんでした。
しかし、流通が進歩して、どこにいても新鮮なものが手に入るようになった現代、もっと自由になってもいいのではないか――それがひとつのヒントでした。