らでぃっしゅぼーや

今週の畑だより

らでぃっしゅぼーや農産担当による
畑の"今"を届ける産地密着コラム

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台風・獣害・虫害…とうもろこしの今
〜ティエラス・あっぱれ天恵(愛知県渥美半島)〜

本記事の作成は、日本列島を縦断した台風6号発生の前週でした。その後台風により、とうもろこしの多くが写真のように倒伏。ベビーコーンは早めに出荷終了せざるを得ない状況となり、とうもろこしも品質や味に影響が出る可能性が高く、出荷が不安定になる見込みです。
一方で、ほか関東のとうもろこし産地にとっては恵みの雨となったというケースも。ようやく迎えたとうもろこしシーズン、1本でも多くお客様にお届けできるように産地と連携して参ります。

とうもろこしの季節がやってきました。
愛知県渥美半島のティエラス、あっぱれ天恵を訪問したのは5月末。
生育は順調ですが、翌週には台風の予報。収穫直前まで手塩にかけて育てたとうもろこしがどうなるか、最後は自然の力に委ねられるという状況でした。

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ティエラスの津田さん(左)と、原さん(右)
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あっぱれ天恵、杉浦さん親子
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これでも十分おいしいですが、あと2〜3日で食べごろになりそう。黄色ももっと濃くなります

温暖化で変わる栽培現場

渥美半島のとうもろこしは6月が最盛期。特に6月前半は、土を盛って作った列(うね)にビニール資材をかけた「トンネル栽培」で生育を1〜2週間早めています。2月の厳寒期に行うこの作業はすべて手作業で、生産者に大きな負担がかかります。

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すべて手作業で設置されるトンネル栽培(ティエラス)

世の中でとうもろこしが端境期(※産地の切り替わりで流通量が少なくなる時期)になるタイミングを狙うのが目的で、そのため気合を入れて取り組みますが、近年は温暖化の影響で端境期が短くなり、その恩恵も薄れつつあります。

さらに暑さによる品質低下で収穫できる期間も短くなり、以前は7月以降も収穫できていたものの、近年は出荷を断念することもあるそうです。

とうもろこし栽培を続けるべきか悩みながらも、味へのこだわりには余念がありません。毎日畑に入り、「今日採るか、明日採るか」を見極めながら、最もおいしいタイミングで収穫しています。その姿に、このとうもろこしをお届けできる誇りを感じました。

甘~いとうもろこしを狙う自然のハンターたち

そんなとうもろこしを狙うのが、虫や野生動物たちです。その一部をご紹介します。

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【ヨトウムシ】

蛾の幼虫。ひげの裏に潜み、先端を食い散らかします。

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【ハクビシン】

ジャコウネコ科の哺乳類。名前の通り額から鼻にかけて白い線があり、見た目はとても可愛らしく、食べ方も上品。食べごろのとうもろこしをむいて食べます。しっかり一本味わうのか食い散らかすことはないとのことです。ネットを張って侵入を防ぎます。

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【アナグマ】

ハクビシンと同じくらいの大きさで、顔に黒い縦模様があります。こちらも可愛らしいですが、食べ方はワイルド。むかずにそのまま平らげます。

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【カラス】カラスによって突かれたとうもろこし

カラスは近くに巣を作り、突いて食べます。大半を食べ残し、次から次へと新しいとうもろこしをダメにしていきます。やっかいなことに仲間を呼ぶので注意が必要です。カラス避け装置を用いて、動きを察知した瞬間、耳障りの悪いサイレンで追い払います。

あっぱれ天恵のカラス避け装置(※再生時は音量にご注意ください※)

生産者は何か月もかけて育てた野菜を、天候や虫、動物たちによって失うことがあります。それでも作り続けてくれるからこそ、私たちの食卓に野菜が並びます。

野菜ひとつひとつにさまざまなストーリーがあることに思いを馳せ、感謝しながらいただきたいと改めて感じた産地訪問でした。

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