桃のキャップ、リユース開始します
遠い中東のニュースが、私たちの生活に影響を及ぼし始めています。ホルムズ海峡の封鎖以降、その波は生産現場にも広がり始めています。
石油資材に支えられる農業
農業の現場でも、石油由来の燃料や資材を多く使用しています。
トラクターやコンバイン、草刈機などの燃料、またハウス、トンネル、マルチと呼ばれる地面を覆う資材も石油由来製品です。
トラクター、コンバイン、収穫は石油燃料を必要とします(写真は利根川みどりの会、ごぼう収穫機)
幸い、直近の生産や出荷に大きな影響が出る状況ではありませんが、「秋冬野菜に使うマルチが不足するかも」「葉ものの出荷用内袋が不足しそう」など、産地から不安の声が届き始めました。
畑の秋冬野菜は、マルチを張って地温を上げて育てます。また春野菜は、冬に種をまき、寒さから守りながら育てるため、トンネルやベタがけなどの被覆資材を多く使用。
メロンを守るビニール製のトンネル(千葉県、あゆみの会)
資材が高騰すると「春の時期は無理に早く作らない」という生産者が増え、3〜4月のかぶやブロッコリーなどの春野菜が減る懸念が出ています 。
また黒いマルチは、除草剤の代わりに雑草を抑える役割もあり、農薬に頼らない生産者には欠かせません。
さつまいも畑に敷き詰められた黒いマルチは除草効果も(鹿児島県、桜山ファーム)
桃のお届けに欠かせない資材
らでぃっしゅぼーやでは、品目ごとに品質への影響を考慮しながら、紙包装への切り替えや簡易包装化を進めてきました。それでも代替が難しいのがやわらかい果物、とくに桃です。デリケートな桃は、緩衝効果のある「フルーツキャップ」をかぶせて流通させますが、こちらも品薄になりつつあります。
輸送中の振動や接触による果実のダメージを防ぐ「フルーツキャップ」
市場流通では、モウルドという穴あきトレイを使う場合もありますが、らでぃっしゅぼーやでは過去に試したものの、うまくいきませんでした。
一般流通では「選果機で流しても傷まない硬さ」が重視されるため、完熟前に収穫されることが一般的です。一方、
らでぃっしゅぼーやの桃は、手作業で選別し、おいしさを重視して完熟に近い状態で収穫しているためやわらかめです。
そのため、輸送中の傷みを防ぎ、味と品質を両立するには、フルーツキャップが欠かせず、桃産地には早くから資材確保を呼びかけていました。
完熟に近いやわらかい桃も守ってくれる欠かせない資材
回収・再利用の取り組みへ
そんな折、やまなし自然塾の小澤さんから、「らでぃっしゅぼーやでお客様からフルーツキャップを回収してもらい、リユースできないか」という相談を受けました。
らでぃっしゅぼーやでは環境NPOを母体にスタートした経緯もあり、発泡箱やダンボール箱などの資材を循環させて再利用してきた流れがあります。
らでぃっしゅぼーやで回収している資材
この仕組みを生かし、お客様宅から回収したフルーツキャップを産地へ戻す取り組みを始めます(もちろん衛生上問題がないか検品のうえ使用いたします)。
限られた資材を活用するため、資材回収へのご協力をよろしくお願いいたします。
ご意見、ご感想、生産者への
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