らでぃっしゅぼーや

今週の畑だより

らでぃっしゅぼーや農産担当による
畑の"今"を届ける産地密着コラム

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園芸王国・高知県の生産者を訪ねて
~MORITA家・土佐百(高知県)~

長い残暑を乗り越え、ようやく涼しく心地よい風が感じられるようになりました。産地の風景もガラッと変わり、田園では稲穂が輝き、りんごやみかんがたわわに実り、出荷作業の真っ最中です。畑では秋冬野菜の植え付けが進みさわやかな緑が広がります。季節の移ろいを感じるこの時期、産地に行くとなぜかホッと懐かしい気持ちになります。

新しい仲間を求めて園芸王国・高知へ
これから最盛期を迎える「園芸王国」高知県を訪れました。なす、しょうが、にら、ピーマンなど多くの品目で生産量日本一を誇り、施設園芸の技術が盛んな地域です。最新のIT技術やスマート農業の導入も進み、若手農家の活躍が目立ちます。

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海や川の水は美しい青色!豊かな自然と温暖な気候に恵まれています

冬春の果菜類を中心に「めぐる野菜箱」で多く登場する産地で、今回は新しい仲間を探しにピーマン生産者を訪ねました。

高知県土佐市、仁淀川と太平洋が交わる自然豊かな土地で出会ったのは、就農10年の若手ピーマン農家・森田さん。元甲子園球児で、大学・社会人野球でも活躍したガッツマン!

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MORITA家の森田さん(左)と森本さん

引退を機に実家の農家を継ぐ準備を始めた矢先にお父様を亡くされ、右も左も分からないまま家を継いだそうです。失敗したこともあったと話す森田さんですが、非常に明るく、人を惹きつける魅力がある方です。試行錯誤を重ねながら、地域の支えもあり、今ではピーマンの栽培面積200aを誇る法人「MORITA家」を設立。

害虫を食べてくれる虫を使う「天敵農法」を取り入れ、化学農薬の使用を抑えています。夏の猛暑を乗り越えたピーマンはつややかで照りがあり、海風を受けてみずみずしく育っていました。11月から「土佐のピーマン」の名でめぐる野菜箱に新登場します!

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11月からお届け予定「土佐のピーマン」

生産者交流会も開催しました
また、同じタイミングで四国・中国地方の生産者との交流会も開催しました。人材・資材・品種をテーマにした勉強会や交流会を行い、未来の食卓と畑のために「チームらでぃっしゅぼーや」としてできることは何か、話し合いました。

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勉強会の様子

話題となったのは高知県四万十町のパプリカ生産者、畑さんの取り組み。古くから日本で継承されている「石積」の技術を地元の高校生に伝える活動をされています。

高校生が農地の石積み修復技術を競う「石積甲子園」には、畑さん自身も出場!

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土佐百の生産者、畑さんと吉村さん

自然石で作る段々畑は環境負荷が少なく、環境や風景を守る農業でも大切な技術。担い手が少ないなかでも農業の未来へ貢献されています。

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石積みによる畑の様子

高知県への出張は学びと刺激に満ちていました。高知の偉人坂本龍馬の言葉「我が成す事は我のみぞ知る」。信じる道を進むというこの言葉のように、私たちも生産者と共に、社会や地球に貢献できるよう歩んでいきたいと思います。

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