2025年新米の販売スタート
今年も新米の季節がやってきました。供給不足や価格高騰で世間を騒がせているお米ですが、らでぃっしゅぼーやでも在庫が足りず販売中止となったり、価格改定をさせていただいたり。お客さまにはご心配、ご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。
今年の品質と生産量は?
現在は2025年産米の収穫の真っ最中。例年より多いカメムシ被害や猛暑による品質低下が懸念されています。

米、野菜、果物すべての農産物がカメムシに悩まされています
雨不足で節水要請まであった新潟県上越市では、渇水による田んぼの地割れが発生しました。

雨不足で地割れした田んぼ
用水路は下流まで水が流れず、栽培を諦めた田んぼも。他の地域でも出穂期の干ばつが品質に影響している可能性もあります。

給水車の4トン分をいっぱいにするのに約30分かかります

田んぼに給水する生産者
一方で米の高騰を受け、生産量を増やす産地も多く、昨年ほどの減産にはならない見込みですが、実際は収穫を終えてみないとわかりません。
販売価格の見込みは?
お米には、各県のJAが米を集荷する際に生産者に前払いをする「概算金」というものがあり、この金額が販売価格の指標となります。
早場米の産地・高知では、まだ昨年米の販売が続き価格が高い時期に設定しなければならず、昨年より5割増の価格に。連日、各地域の概算金情報が報じられていますが、さらに価格を上乗せして買い取る『集荷合戦』も起きており、価格の低下は望めない状況です。
未来へつなぐ持続可能な米づくり
そのような状況のなかで、有機栽培など、農薬や化学肥料を最小限に控えて栽培しているらでぃっしゅぼーやの産地に対し、一般的な米と同等の価格で仕入れ続けることはできません。

「いろんな生きものたちと、いっしょに育てました」
農薬や化学肥料に頼らない環境保全型農業を広める産地の取り組みには、多大な労力やリスクが伴うからです。
例えば鴨に除草をしてもらう「合鴨農法」では、鴨の購入費や逃げ出し防止の柵を設置する手間や費用がかかります。

除草担当の合鴨たち
除草機を使う場合も何度も繰り返し田んぼに入る必要があります。

さらに農薬を抑えることで収穫量にも影響が出ます。1反で10俵とれる品種が雑草の影響で6俵以下となることも。
収穫減=売上減となっても、安心でおいしいお米をお届けすることを通じ、持続可能な農業を未来へつないでいきたいのです。
現在の米の高騰で、米本来の価値や品質、栽培方法の付加価値などが見えにくくなっていることがとても歯がゆいですが、これからも情報発信していきたいと思います。

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