旬の味覚!だだちゃ豆
~庄内協同ファーム(山形県)~
7月末、山形県鶴岡市にある庄内協同ファームを訪れました。山形県の枝豆としておなじみの“だだちゃ豆”は、7月末から9月初め頃までが旬です。

だだちゃ豆以外にも、お米やお餅でおなじみの庄内協同ファーム
降雨量、5mmに衝撃
午前10時に産地へ到着。すぐに畑を視察するため担当の方の車に乗り込みます。車内で衝撃的な情報を聞くことになります。
「鶴岡市の7月の雨量は5㎜です。週間ではなく、月間です。お間違いないように。」
梅雨明けから雨がほとんど降らず、山形県内では軽トラックに積んだ500リットルのタンクに井戸水を入れて散水作業を繰り返している人もいるそうです。
出荷を迎えている梨、ぶどう、桃はもちろん、秋に出てくる庄内柿といった果樹への影響が心配されています。不安を抱えながら枝豆の畑をみると、土はカラカラに乾いている…?と思いきや、適度に湿っていて枝豆の実の入りも順調そうでした。

元田んぼの水路が救いに
その理由は、もともと田んぼだったところに枝豆畑を作っていて水が引けるようになっているからです。
最上川、赤川水系の地域の農業用水を入れることで、なんとか生育を保つことができています。水を引くことができても均一に広げることは難しく、人力でカバーしていることもありますが、地域で積み上げられ大切にされてきた田んぼという設備・財産に、助けられている姿を見ることができました。

だだちゃ豆生産者の佐藤さん

約5haもの規模の枝豆畑で有機栽培しているのは、鶴岡市でも佐藤さんくらいだそうです
約1か月半出荷が続くだだちゃ豆ですが、実は早生(わせ)から晩生(おくて)の品種をリレーしています。庄内協同ファームでは、早生甘露(わせかんろ)から始まり、甘露→白山→尾浦と続きます。

お盆過ぎから出てくる白山(しらやま)は「本豆」と呼ばれており、だだちゃ豆の特徴がよく出ていることもあり一番格が高いとされています。甘露は甘みが強く、尾浦は晩生特有のコクがあり、さやが大きく食べ応えがあります。シーズンを通してだだちゃ豆としてお届けしていますが、毎週食べていると味の変化がわかります。
シーズン真っ盛りのだだちゃ豆を楽しんでいただけたら幸いです。

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