らでぃっしゅぼーや

今週の畑だより

らでぃっしゅぼーや農産担当による
畑の"今"を届ける産地密着コラム

畑だより画像

「岸さんのいちご」後継者あらわる!
〜藤枝いちごの会(静岡県)〜

先月4月末、静岡県藤枝いちごの会の岸さんの畑で、いちご収穫会を開催しました。毎年人気のイベントです。

畑だより画像

岸さんのいちごを45分間食べ放題!できる人気イベント

らでぃっしゅぼーやの技術の高い生産者のなかでもトップレベルのいちご生産者のひとり、岸祐司さん。

独学でいちごづくりを学び、妻の博子さんと二人三脚でたくさんの挑戦と失敗を繰り返しながら、おいしいいちごを追い求めてきました。「やよいひめ」という品種に出会い、納得のいくいちごを作れるようになったそうです。

畑だより画像

岸祐司さんと、妻の博子さん

畑だより画像

大粒で甘みと酸味のバランスがよい「やよいひめ」

そんな岸さんのいちご栽培歴はもうすぐ40年。70歳を超え少しずつ無理がきかなくなってきたといいます。

二人の娘さんはご結婚され幸せな家庭を築いています。私たちスタッフは「このままでは、いずれ岸さんのいちごがなくなってしまうのでは…」と勝手に心配していました。

そんな折、娘さんのパートナー裕史さんが3月末で勤め先を辞め、いちご農家を継いでくれるというグッドニュースが届きました!40代半ば、会社での期待も責任も増すなかで、未経験の農業に飛び込むのは大きな決断だったに違いありません。

4月からいちご農家として歩み始めたばかりの裕史さんは、今回のいちご狩りにも参加。お客さまの笑顔を見て、らでぃっしゅぼーやのお客さまにいちごをお届けする意義を感じていただけたのではないかと思います。

畑だより画像

いちご農家として初めて、らでぃっしゅぼーやのいちご収穫会に参加した裕史さん(左)

これからお義父さんの指導の元、一からいちごづくりを学んでいくことになります。後継者不足が深刻な農業界において、世代交代が必ずしもうまくいくわけではありません。

高い評価を得ている岸さんのいちご畑を受け継ぐことに「プレッシャーはないですか?」と尋ねると、裕史さんは

「あんまり考えないてないです。なるようにしかならないですから」

と自然体。

隣にいたお義母さんの博子さんも

「そうよ、別にいついちごをやめたっていいのよ」

と笑顔。おだやかで、なごやかな雰囲気に、岸家はきっと大丈夫、と感じました。そしてイベント翌日、裕史さんから素敵なご連絡をいただきました。

畑だより画像

裕史さんからメッセージが届きました

『父母が大切にしてきたものを残したいという気持ちから事業継承を決意しました。農作物だけでなく、お客さま、取引先のみなさん、従業員、そして家族・親戚など、「人」を本当に大切にする父母です。

類は友を呼ぶといいますが、らでぃっしゅぼーやのみなさんにお会いし、仕事への熱意、他者へのリスペクトを感じ、同じような価値観を垣間見てとても喜ばしく思いました。今後、私自身が応援していただけるに値する生産者・人間となれるよう努力してまいります』

畑だより画像

いちご収穫会で記念撮影!

日本全国の無数にある野菜や果物のなかで、どれが自分の家にやってきて食卓にあがるのか。 畑と食卓は、理屈だけでは説明しきれない「ご縁」でつながっていると感じます。

いくつもの偶然や決断が重なってできた裕史さんとの新たなご縁を大切にし、長くお付き合いできるよう、一緒に走っていければと思います。

いちご狩りイベント
アルバム

畑だより画像

畑だより画像

畑だより画像

畑だより画像

畑だより画像

来シーズンの岸さんのいちごもお楽しみに!

関連記事
笑顔あふれる!いちご収獲会(2024/5/2)
おいしさの理由は「土耕栽培」~らでぃっしゅぼーやのいちご~(2024/1/12)
ミツバチ飛び交う畑から力強い苺の一粒を(おはなしSalad2023春)



ご意見、ご感想、生産者への
メッセージなどお待ちしています!
▼下記フォームからどうぞ!▼

\ご感想受付中!/