らでぃっしゅぼーや

今週の畑だより

農産担当者による産地密着コラム

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あっぱれ天恵とうもろこし
台風2号で畑が水没
あっぱれ天恵(愛知県)

 「畑の写真を送ります」
 メールの送り主は愛知県渥美半島、あっぱれ天恵の杉浦さん。そんな書きだしとともに、出荷を控えている水没したとうもろこし畑の写真など計8枚が送られてきました。台風2号が梅雨前線を刺激した影響で、6月2日、愛知県と三重県では線状降水帯が発生。各地で冠水などの被害が続出し、多くの車が動くことができず立往生する状況となりました。6月のとうもろこしシーズン、排水が間に合わないくらい水没してしまう雨量は就農20年以上の杉浦さんの記憶にはなく、先代である杉浦さんのお父さんも驚いてたとのこと。
 渥美半島の土壌は水はけがかなりよく、その分肥料も抜けやすいのですが、温暖な気候でとうもろこしの栽培が盛んです。砂利が多く、耕耘のためトラクターを走らせると火花が散るほど。トラクターにつける刃も削れやすく、替刃代も高くつきます。そんな杉浦さんの畑でも水没してしまうくらいの今回の雨量は、とうもろこしに大きな影響を及ぼしました。

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 あまりイメージがないかもしれませんが、野菜は根でも呼吸をしています。野菜に適した土づくりの一環で、土に隙間を作ることで、空気が入りやすく、また水が溜まり続けないようにし、呼吸しやすい環境を整えています。しかし水没してしまうとこの隙間が埋まり、酸欠状態になってしまいます。酸素不足になることで、栄養分の吸収や、活動エネルギーの産生など、必要な代謝が行えなくなるのです。杉浦さんのとうもろこしは、出荷を控えている畑で一部しなびが発生してしまいました。収穫量にどのくらい影響するかはまだわかっていませんが、大幅な減少も覚悟しています。農業の厳しさを改めて感じる機会となりました。

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 この畑だよりを通じて、今後も畑の実情をお届けしていきます。めぐる野菜箱では、畑事情に合わせたお届けをしているため、旬のものや収穫量が潤沢なものは連続してお届けすることもあります。一方で、生産者が何か月も前から栽培を始め一生懸命育てたにも関わらず、出荷目前で天候によってお届けできなかった野菜たちもいることを、ご想像いただければ幸いです。

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