気になる今年の「梅」予報
2025年は全国的に梅の生育状況が悪く、一昨年に続き2年連続の凶作という厳しい結果となりました。
特に日本一の産地である和歌山県みなべ町・田辺市周辺では3度の雹(ひょう)に見舞われ、実の傷や落果など大きな被害に。県内の被害総額は47億円に上りました。
奈良県、三重県では一部降雹はあったものの大きな被害はなく、梅全体としては何とかお届けできましたが、凶作は価格高騰を招き、梅干しなど関連製品全般に影響しました。
梅は開花から収穫までの期間が短く、気温や天候、受粉を助けるハチの動きに左右されます。昨年の和歌山は開花が遅れながらも結実までは順調で、降雹の影響がより大きなものとなりました。
雹被害でかさぶたができてしまった梅
早まる開花、揺れる見通し
では今年はどうなりそうか。まだ見通しは不透明ですが、暖冬の影響で開花は早まっており、昨年より1〜2週間ほど早い地域も見られます。
開花が早いと遅霜や低温でハチが活動しにくくなるなど不安要素も拭えません。また、紀伊半島ではつぼみの数が例年の半減〜7割減という深刻な地点がある一方、平年並みの地域もあり、状況は非常にまちまちです。
要因としては昨年後半からの雨不足による干ばつが考えられ、樹が弱りつぼみを付ける力が衰えたと見られています。
夏の異常高温とその後の雨不足は樹木にとって非常に厳しい環境でした。幸い3月に入りまとまった雨が降るようになりました。今までの雨不足を取り戻す、恵みの雨となってくれればと思います。
奈良・五條の畑の様子は?
そんななか、3月上旬に訪問した奈良県五條市の稲田さん夫妻の畑では花付きは良好で、小梅や南高が美しく咲いていました。
花付き良好!稲田さん夫妻の南高梅の樹(奈良県)
南高梅より先に咲く小梅の花は、もう一部散っていました
一昨年は大不作でしたが、今年の開花時点では比較的よい状態で期待が持てそうです。稲田さんの畑では小梅、南高、白加賀などを栽培し、古木の枯れに備えて若木への更新も進めています。
奈良産直センター、稲田さんご夫妻
気候変動や生産者の高齢化など課題は多いものの、この地域の美しい梅の花と産地を守るため、私たちも丁寧な流通を通じて支え続けていきたいと考えています。
今後も産地状況を発信します
今年の梅の出来は今後の天候状況に大きく左右されます。凶作傾向が少しでも挽回されることを願いながら、引き続き産地の状況を確認し、お伝えしていきます。
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