成功するかは青森次第!?人参産地リレー
~あおもり南部生産組合・ナチュラルファーム~
私たちの食卓に欠かせない野菜のひとつである人参は、九州・関東・青森・北海道と産地をリレーしながら1年を通してお届けしています。
春に九州や関東で収穫された人参は、6月までに収穫を終え、貯蔵庫で保管。7〜8月の北海道産が登場するまで出荷していますが、近年は春人参の収穫が不安定だったり、酷暑で予定より日持ちしなかったりと、貯蔵が難しくなってきています。
そんな夏のリレーで重要な役割を担うのが青森県。7〜8月の端境期に北海道へバトンをつなぐ、夏人参の“要”ともいえる産地です。

関東の貯蔵人参から青森(東北)の人参へのバトンがつながるか!
2023年は青森の人参が酷暑の影響で全く出荷できず、端境期になってしまいました。今年はどうなるか!?梅雨らしさを感じる間もなく続く猛暑の中、出荷目前の畑に足を運んできました。
春の日照・雨不足にも負けず、生育は順調!
今年の4月は曇天が多く、種まきのタイミングが遅れたり、発芽が揃わなかったり…。6〜7月にかけても雨がほとんど降らず、各地から「今年は全体的に細く、小ぶりな人参になりそう」という声が届いていました。
青空が広がる中、畑を歩くと、確かに土はカラカラに乾いています。

畑は人参の元気な葉で埋め尽くされています
それでも試し掘りをしてみると、あと少しで収穫できそうな、ちょうどよいサイズの人参が!
あおもり南部生産組合の松林さん。人参を抜いてみると…

順調な生育に安堵の笑顔!
「意外といいサイズになっているよな」と笑顔を見せてくれた松林さん。その笑顔と立派な人参を見て、こちらもほっとしました。
最後まで気が抜けない、自然相手の農業
とはいえ、まだ安心はできません。これまで雨が降っていなかった分、今後まとまった雨が降ると、人参が急に水を吸いすぎて“裂根”(人参が割れる現象)が起きるリスクも高まります。農業は本当に、最後の最後まで気が抜けません。
さらに、らでぃっしゅぼーやは人参栽培での除草剤の使用を禁止しているため、夏の草取りは毎年のことながら手を焼く作業。
一部は機械を使えますが、タイミングによっては人力です。広大な畑の雑草を真夏の炎天下、手作業で取り除く苦労は計り知れません。

広大な人参の畑の草取りは重労働

ナチュラルファームの山本さん
「草取りだけで一日が終わっちゃうよ」とナチュラルファームの山本さんも苦笑い。
天候一つで状況が大きく変わるだけに、収穫まで気をもむ日々が続きます。夏人参が届いた際には、そんな生産者の苦労に思いをはせながら、ぜひ味わってみてください。
どうか順調に収穫を迎えられますように!
ナチュラルファーム山本さんの人参の順調な生育ぶりに、らでぃっしゅぼーやのスタッフも安堵の声!
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