らでぃっしゅぼーや

今週の畑だより

農産担当者による産地密着コラム

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陽春若芽ブロッコリー
那須よかっぺ村(栃木県)

 「春ブロッコリーは本当に難しい」と那須よかっぺ村の生産者、益子さんは語ります。
 冬越えのブロッコリーの収穫を終え、3月中旬頃から春採りのものに切り替わっていきます。冬から春にかけては、暖冬だったり急な寒波や気温上昇があったりと特に不安定な時期なので、毎年バッチリタイミングを合わせるのは至難の業。今年は冬から雨が少なく、そもそも定植のタイミングが遅れ、生育が遅れ気味です(といっても、一気に雨が降って気温が上昇すると一気に育ち過ぎてしまい、これも困りもの)。また気温が高いと虫たちも一気に活動し始めるので、虫の被害も発生します。このような様々な理由により、急に欠品したり、サイズ感が不安定だったり、これまでお客様にもご迷惑をおかけしたこともあるかと思います。

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 そんな春ブロッコリーですが、那須よかっぺ村のみなさんは毎年苦労しながらも、絶妙に調整して安定的に出荷をしてくれているスペシャリスト集団です。この不安定な時期にそれでも比較的安定してお届けができているのは、那須よかっぺ村のおかげでもあり、いつも感謝しています。

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 那須よかっぺ村では、春のブロッコリーに加え、この時期ならではの「陽春若芽(ようしゅんわかめ)ブロッコリー」というちょっと変わったものも栽培しています。これは、本来ブロッコリーは中心部の蕾を育てるのに対し、旺盛な新芽である「わき芽」をあえて育てたものです。「わき芽」といっても、みずみずしさと甘みを感じる小ぶりなブロッコリーという感じになります。収穫量が少なく不安定なため、カタログでは取り扱いがなく「めぐる野菜箱」にしか入りません。旬の味ですので、届いた際にはお楽しみいただければと思います。

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らでぃっしゅぼーやスタッフと生産者で拝見させていただきます。