らでぃっしゅぼーや

今週の畑だより

農産担当者による産地密着コラム

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米の酷暑影響

 「今年は不作かもしれない」
 全国の有機栽培米・特別栽培米・自然栽培米を取り扱う株式会社マゴメの馬込さんは言います。稲刈りが始まる前に、米農家を実際に訪ねて今年の出来を確認します。米農家が口を揃えて言うのは、「暑すぎる」「雨が降らない」の2つだそう。お盆に台風が上陸しましたが、それ以来雨がなく、乾燥に悩まされている地域が多いです。

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 特に新潟県では、連日の猛暑に加え長期間雨が降らず干ばつとなり、農産物の被害が確認されています。らでぃっしゅぼーやでも、枝豆の納品予定があった新潟県産地で、8~9月の最盛期に納品が0ということも起きています。米においては、乾燥し米粒の含水率が大きく低下した状態で雨が降ると、内部に亀裂が入る「胴割れ」が発生しやすくなります。精米すると砕けてしまい、商品にできる量が減ってしまいます。「特にもち米では顕著。昨年の方が出来がいいかもしれないな」と話します。
 稲は暑さに強い傾向の植物ですが、一定の気温以上になると光合成の能力が落ち、生育に支障が出ます。夜温も下がらず、暑い昼間に光合成で一生懸命作った栄養分を生命活動に使ってしまうため、実に蓄える分が減ってしまい食味が心配です。そんな状況をなんとかしようと、農家は水管理に余念がありません。
 昼間の水は温かすぎて稲をお湯に入れるようなもので、少しでも水温が下がった夜に田んぼに水をはるなどしていますが、蒸散に合わせた水の調整でなんとか乗り切ろうとしますが、それでも圧倒的に雨量が少ないため、限界があるとのこと。今まで長年作り続けていた銘柄でなく、暑さに強い銘柄に変えたり、暑さの影響を少なくするために出穂時期をずらしたりと、変化を強いられています。そんな中でも、農薬や除草剤の使用を極力控えた栽培難易度の高い方法で取り組み続けている生産者に頭が下がります。

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らでぃっしゅぼーやの米生産者:ビッグファーマー野田川のみなさん

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田んぼに生える沢山の雑草

米栽培は、米乾燥器、耕作機械など初期投資がかなり高く、新規参入するにはハードルが高い一方、高齢により田んぼを手放す人が後を絶ちません。途絶えたら終わり、そんな状況を知っているからこそ、身体が動く限り稲作を続けたいという想いがあるそうです。有機農業で使われる肥料には、もみ殻、米ぬか、稲わらなどがありますが、以前は近所の米農家からもらっていたけど最近は買なわきゃならない、昔に比べ手に入りにくくなった、と野菜の生産者からも耳にします。循環型農業に稲作は大きく関わっていることを改めて感じます。お米の消費量が増えるように、これからも一生懸命、おいしいお米を届けていきます。そして食べる方もがんばります!

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らでぃっしゅぼーやスタッフと生産者で拝見させていただきます。