若きスタッフたちが育む「丹沢高原豚」のおいしさの秘密【後編】
~丹沢農場(神奈川県)~
今週は畑だより『番外編』として、農産品ではなく畜産品の「産地だより」をお届けします。
こだわりの飼料が生み出す、格別のうまみ
丹沢高原豚のおいしさを支えているのは、育て方だけではありません。飼料の大きな特徴は「サツマイモ」。飼料としては高価なため通常の養豚ではあまり使われませんが、丹沢農場ではこのサツマイモを配合することで、甘みのある上質な脂と深いうまみを引き出しています。
「効率よく儲けようと思ったら、この育て方はできない」。そう言い切れるのは、何よりも「本当においしい豚肉をお届けしたい」という強いこだわりがあるからこそです。
地域と共に歩み、次世代へ繋ぐ「地産地消」の想い
丹沢農場が大切にしているもうひとつの柱が「地域とのつながり」です。かつて養豚場の増設時には臭い問題が浮上したこともありました。
しかし丹沢農場は決して無理に押し切ることをせず、しっかりと問題に向き合い改善を実施。床に木チップを敷き詰めることで菌の繁殖と臭いを抑える技術を導入し、近隣住民の方々との対話を重ねました。今では地域と共に歩む養豚場として親しまれています。
その誠実な歩みと質の高さが認められ、現在では丹沢高原豚は神奈川県の学校給食にも採用されています。なかでも丹沢農場の「スモークレバー」は、子どもたちの間で人気メニューとなっているそうです!
さらに地元の学校に足を運んで食育の出前授業を行ったり、中学生や高校生の職場体験を受け入れたりと、地域貢献活動にも非常に積極的に取り組んでいます。ただ養豚場を営むだけでなく、「命の大切さ」や「地産地消の魅力」を、地域の未来を担う子どもたちへ伝える役割も果たしています。
伝統を守りながら、新しい挑戦へ!
近年丹沢農場では世代交代が行われ、現在の平均年齢は約30歳。若いスタッフが中心となって現場を盛り上げています。「安心安全でおいしい豚肉を届ける」「命を大切にする」「地域に貢献する」という創業以来の大事な精神や伝統はしっかりと残しながら、新工場の設立や新しい商品づくりなど、若いエネルギーで新しいことにもどんどんチャレンジを続けています。
丹沢農場社長、松下さんからのメッセージ
『養豚場のスタッフはみんな本当に豚が好きで、一頭一頭大切に、少しでも健康に育つように様々なことに目を配り工夫しながら日々の仕事に励んでいます。生き物を扱う現場なので、暑い日も寒い日も、台風の日も大雪の日も、1日も休むことなく頑張ってくれるスタッフに、ただただ頭の下がる思いです。
一生懸命に愛情を注いで育てた豚をその後の加工まで責任をもって行うことができるのも丹沢農場の強みで、養豚から加工まで一貫した、安心でおいしい商品を自信を持ってご提供します!』
ひとつひとつの命に感謝を込めて
豚を大切に健康に育て上げ、病気などで死なせないこと。それは当たり前のようでいて、命を扱うからこそ本当に難しく、大変なことです。丹沢農場のみなさんの惜しみないてまひまと、あたたかい愛情、そして地域への想いによって「丹沢高原豚」は育まれています。その情熱と命の物語に想いを馳せながら、ぜひご家庭で味わっていただけたら幸いです。
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