らでぃっしゅぼーや

今週の畑だより

農産担当者による産地密着コラム

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行き場を失った越智さんのトマト
越智さん(北海道)

 さわやかな初夏の北海道。北海道は梅雨がないといわれていましたが、近年はすっきりしない、本州の梅雨のような気候になってきていると感じます。それでも、吹き抜ける涼しい夜風は、北海道ならではです。その涼しい北海道の地の利を生かし、小樽に近い余市町でトマトを作っているのが、越智孝さんです。

 水はけのよい砂土はトマトに余計な水分を与えず、日中の光合成で得た養分は、低い夜温のおかげで呼吸による消耗が最小限ですみ実にいきわたるため、おいしいトマトに仕上がります。

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 今年は好調、豊作傾向でしたが、まさに畑にお邪魔したその日、悩ましい問題が発生。らでぃっしゅぼーやとは別の出荷先のトマトが、急遽大量キャンセルに。越智さんは市場への出荷はしていないため、たわわに実ったトマトの行き場がなくなります。今、このトマトたちを救いたいと、らでぃっしゅぼーやで協力する計画を立てているところです。

 実は、青果物の流通においては、こういった「急なキャンセル」は、残念ながら時折耳にします。工場生産の加工メーカーと異なり、天候に左右されやすい農家は「いつ、いくつ出します」と確約しづらく、契約書が存在しない口約束になりがちです。流通側の事情でキャンセルを受け、農家が途方に暮れるケースがあります。らでぃっしゅぼーやでは、このようなことが起きないよう生産者と「作付表(さくつけひょう)」を取り交わしています。いつ、いくらで、どのくらいの量をもらうかを事前に取り決め、生産者がその週に出荷できれば約束した量は必ず発注します。生産者は「事前に収入予測が立つから、不安定な農薬を控えた栽培に挑戦できる」と口を揃えます。なぜ先の計画が立てられるのか?というと、お客様に「めぐる野菜箱」をご利用いただいているおかげです。ぎりぎりまで出荷が確定しない単品商品と違い、定期契約だからこそ、半年先の必要量が計画できるのです。

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 現在11月から4月までの半年間の作付作業の真っ最中です。週ごとに必要な野菜の量を算出し、それを北海道から沖縄まで全国150以上ある各産地に割り振る、野菜の生産計画です。秋冬野菜の種まきは8月頃から始まるので、その前までに調整を終え産地に伝えないと間に合いません。近年はアンケートなどお客様の声から食卓の意向を反映させ、より使いやすい内容にするべく努めています。

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らでぃっしゅぼーやスタッフと生産者で拝見させていただきます。