特徴
紀州芋はねっとり粘り気のある里芋です。その名の通り、和歌山県で栽培されていた芋が、隣接する奈良県の五條市や御所市に伝わり栽培されるようになったといわれています。里芋の中でも食味の良い、貴重な品種です。
保存方法
寒さと乾燥がとても苦手です。土をつけたままダンボール箱や大きめの封筒などに入れて室温で保存してください。くれぐれも水などに濡らさないようご注意ください。
食べ方のヒント
■生産者おすすめの煮物
(材料)紀州芋、ごぼう、にんじん、こんにゃく、大根、油揚げ、塩、米ぬか少々、だし汁、砂糖、醤油、みりん
(作り方)1.紀州芋は皮をむいて洗ってぬめりを取りゆでる。
ごぼうは斜め切りにして、米ぬかを入れた湯でゆでて水洗いする。
こんにゃくは塩でもみ、湯通しをして食べやすい大きさに切る。その他、にんじん、大根、油揚げを切る。
2.鍋にだし汁と野菜を入れて煮て、火が通ったら油揚げを入れ、砂糖、醤油、みりんで味付けて中火でしばらく煮たらできあがり。
Q&A
Q.01里芋の皮を剥いたら赤い筋が入っていた。食べても大丈夫?
- A.01
- 寒さや霜により、土の中での保存中に低温障害をうけ、中がガリガリとかたくなってしまったものと思われます。
Q.02 里芋の下処理は必要なの?
- A.02
- 調理をするときには皮をむいてから下ゆでしたり、塩でもんだりしますが、里芋のぬめりには消化吸収を助ける働きがあります。
栄養面から考えるとぬめりを取らずにそのまま使ったほうが効果的ですが、ぬめりが多いと味がしみこみにくくなったり、色が悪くなったりします。軽く下処理をしてから調理してみてください。