

大きさ:普通(300g程度) 甘み:やや強い 酸味:やや強い 香り:中ぐらい レア度:4
「シナノレッド」と「千秋」の交配で生まれ、2018年に品種登録された8月から出荷の始まる早生りんごの新品種です。開発された長野県での栽培が適しているため、出荷量のほとんどが長野県産です。「リップ」の名前通りの鮮やかできれいな赤色、果汁が豊富でみずみずしい食感、甘みと酸味のバランスがとれた食味が特長です。りんご制覇のスタートにふさわしい、爽やかな夏りんごをお楽しみください。

大きさ:普通(250~300g程度) 甘み:中ぐらい 酸味:やや弱い 香り:中ぐらいレア度:4
「つがる」と「ベスタベラ」をかけ合わせた長野県生まれのりんごで、1997年に品種登録されました。長野県果樹試験場で開発されたりんごには「シナノ」と名の付く品種がたくさんありますが、これもその中のひとつです。果皮は縞状になった濃い紅色で、これまで早生品種の代表格だった「つがる」に先駆けて、8月中旬から出荷が始まります。果汁が多く、夏のりんごらしい爽やかな味が特長です。

大きさ:普通(300g~400g程度) 甘み:中ぐらい 酸味:やや弱い 香り:強い レア度:4
秋の終わりから出荷の始まる青りんごの代表格「王林」と「はつあき」を親に持つ品種で、1994年に品種登録されました。”黄色い王様”をイメージして「きおう」と名づけられ、育成地の岩手県では9月上旬から出荷が始まります。きめ細かで香りがよく、やわらかな甘みと豊富な果汁が特長です。りんごといえば"赤”をイメージされる方が多いと思いますが、"黄色いりんご"もぜひご注目ください。

大きさ:普通(250~400g程度) 甘み:強い 酸味:なし 香り:弱い レア度:1
早生りんごでは最も知名度が高く代表格の「つがる」は「紅玉」×「ゴールデンデリシャス」の交配でできた品種です。日本での収穫量は「ふじ」に次ぐ第2位で、とても人気があります。ただ、最近は地球温暖化の影響で実が赤くなりにくく、色がつくまで待つと食味がぼけやすく、栽培が難しくなってきています。らでぃっしゅぼーやでは食味を重視し、色づきが悪いものもお届けする場合がございます。どうかご理解をお願いいたします。

大きさ:小さめ(150~250g程度) 甘み:やや強い 酸味:やや強い 香り:中ぐらい レア度:4
一緒にお届けした「つがる」と、さわやかな酸味を持つ「千秋」を親に持つ品種で、「未希ライフ」という名前には「りんごの未来に希望を」という願いが込められています。甘さだけでなく、さわやかな酸味があり、濃厚で豊富な果汁を楽しめます。味がよく人気のある品種ではありますが、りんごの中が腐る「芯腐れ」になりやすいことと、余分な花を落とす摘果の作業が他の品種に比べて大変なことから、年々栽培面積が減ってきています。非常に残念なことですが、こう言ったところでも農家の人手不足の深刻さが伺えます。

大きさ:小さめ(150~300g程度) 甘み:やや弱い 酸味:強い 香り:強い レア度:4
酸味のある「紅玉」を親に持つ品種で、鮮やかな濃紅色が特徴です。果皮はろう質が多いため、布などで磨くとピカピカになります。果実は小玉で収穫量が少なく、年々栽培面積は減る傾向にあります。香りと酸味が強く、煮崩れしにくいため、タルトなどのお菓子作りにもぴったり。また、皮ごとジャムにするときれいなピンク色に仕上がります。昔ながらの甘酸っぱいりんごがお好きな方は、そのまま食べるのもおすすめです。

大きさ:普通(250~400g程度) 甘み:中ぐらい 酸味:中ぐらい 香り:やや強い レア度:4
長野県果樹試験場で「千秋」と「ゴールデン・デリシャス」を交配して育成された品種です。2005年に品種登録され、当時の長野県知事 田中康夫さんが名付けました。オレンジがかった赤色の果皮が特徴で、育成地の長野では、9月の下旬~10月上旬のわずかな期間にしか出荷されない貴重な早生のりんごです。果汁が豊富で、甘みと酸味、コクがつまった、まさにドルチェ(イタリア語でデザートの意味)なりんごです。

大きさ:普通(250~300g程度) 甘み:中ぐらい 酸味:強い 香り:やや強い レア度:5
一緒にお届けした「あかね」と青りんごの代表格「王林」の交配品種で、青森りんご試験場で開発されました。2003年から栽培が始まり、青森県の生産者の中では大変人気のある品種です。甘みだけでなく、深みのある酸味が特徴です。最近は甘みが強い品種が人気なため、市場で見かけることは少ないと思いますが、他とは一味違う甘酸っぱいさっぱりとしたりんごです。酸味が好きな方はそのままで。皮が薄いため皮付きのまま召し上がるのがおすすめです。苦手な方は、ジャムやお菓子などでお楽しみください。

大きさ:小さめ(250g程度) 甘み:中ぐらい 酸味:中ぐらい 香り:中ぐらい レア度:5
秋田県果樹試験場で「東光」と「ふじ」を交配して作られ、1980年に品種登録されました。秋田市の久保田城跡にある千秋公園にちなんで「千秋(せんしゅう)」と名付けられました。「秋映」や「未希ライフ」をはじめ、多くの品種の親であり、緻密な果肉はパリッとした食感で食味もよいため、生産者の間でも評価の高い品種です。しかし、果実の割れが非常に多く、らでぃっしゅぼーやの生産者でこれをメインで作っているのは数人しかいません。表皮がベタベタとしているのは完熟の証。お早目にお召し上がりください。

大きさ:普通(250~350g程度) 甘み:やや強い 酸味:やや強い 香り:やや強い レア度:3
長野県の小田切健男さんが「千秋」と「つがる」の交配、育成し、1993年に品種登録されました。JA全農が「シナノスイート」「シナノスイート」と並び「りんご三兄弟」として売り出した品種の1つで、流通量のほとんどが長野県産です。甘さと酸味が濃く、パリッとした食感が楽しめます。特徴ある黒みがかった深紅の果皮は、寒い地域で栽培され、また完熟するとより濃く色付きます。秋の夕陽に映えるりんごです。

大きさ:大きめ(300~500g程度) 甘み:強い 酸味:中ぐらい 香り:やや強い レア度:2
青森県の土岐傳四郎さんが「王林」と「ふじ」を交配、育成し、2004年に品種登録されました。品種名「トキ」は土岐さんの名前から。今では青森を代表する黄色系りんごです。糖度が乗りやすく、それでいて酸味もあり、果汁が豊富で香りもよく、今後が期待される品種です。りんごといえば"赤”をイメージされる方が多いと思いますが、「あのおいしい黄色いりんごが食べたい」と思ってもらえたらうれしいです。

大きさ:普通(250~400g程度) 甘み:強い 酸味:なし 香り:やや弱い レア度:2
「ふじ」と「つがる」の交配で誕生した品種で、酸味がなく果汁は多いため、甘みが口いっぱいに広がり大人から子どもまで食べやすいりんごです。JA全農が「シナノゴールド」「秋映」と並び「りんご3兄弟」として売り出した品種の1つです。ここ数年で長野を代表するりんごに成長し、青森県など長野県以外でも栽培され、人気を博しています。通常のりんごは樹になっている実の位置や光の当たり加減などで味にばらつきがでますが、この品種はそのばらつきが少なく、外れの少ないエリートな品種と言えます。

大きさ:普通(250~400g程度) 甘み:中ぐらい 酸味:中ぐらい 香り:強い レア度:3
群馬県で「ゴールデンデリシャス」の自然交雑種子から選抜育成された品種です。シャキシャキした果肉で、甘酸のバランス、香りとも良いと味の面では評価が高いのですが、果皮が弱いため、”サビ”がひどく出た場合に梨のような外観になることがあり、見た目が悪い=市場で売れにくいことから次第に生産量が減ってきています。生産者の一人、アップルファームさみずの山下一樹さんはこの品種が大好き。生産者イチオシの「陽光」をぜひお楽しみください。

大きさ:普通(300~350g程度) 甘み:強い 酸味:中ぐらい 香り:中ぐらい レア度:5
福島県の民間で育成された品種で、遺伝子診断の結果、「ふじ」の枝変りまたはアポミクシス(無融合生殖)と言われています。主な栽培地は青森県と山形県で、「ふじ」より一ヶ月程度早く収穫が始まります。早生系ふじの中でも特に「ふじ」に似ており、他の早生系ふじと比べて果皮の着色にムラが出ることもありますが、食味に影響はありません。爽やかなりんごらしい香りを持ち、やや硬めな果肉には果汁たっぷり含まれます。比較的蜜が入りやすいのも特徴です。

大きさ:普通(300~350g程度) 甘み:強い 酸味:中ぐらい 香り:中ぐらい レア度:5
山形県の株式会社イシドウにより「ふじ」と「ゴールデン」の交配種である「清明」の枝変わりから選抜育成された早生系ふじの一種です。その名前についている「茜(あかね)」とは、元々は同名の植物の根からとった色素で染めた色を指しますが、秋を指す代表的な色でもあり、夕暮れや紅葉を表す際にもよく使われます。その名の通り、果実全体が美しい濃紅色に色づく「秋茜」。強い甘みとジューシーさをお楽しみください。

大きさ:普通(300~500g程度) 甘み:やや強い 酸味:やや弱い 香り:やや強い レア度:2
青森県弘前市の大鰐勝四郎さんが、栽培していたふじの中から1984年に発見した枝替わりとされています。一般的なふじより1ヶ月程度早く収穫されます。一般的に「早生ふじ」と呼ばれることが多く、ふじに比べて果肉はやや柔らかく、蜜が入りやすいのが特徴です。早生ふじの最も代表的な品種で、他にも、「昴林」「やたか」「紅将軍」などが早生ふじと呼ばれています。

大きさ:小さい(200~300g程度) 甘み:強い 酸味:中ぐらい 香り:中ぐらい レア度:4
1977年に岩手大学農学部の園地で作られ始めた品種で、1998年に当時岩手大学農学部教授だった横田清さんによって登録出願されました。品種名の「はるか」はお孫さんの名前だそうです。後年の調査で、交配親は「ゴールデンデリシャス」と「スターキング・デリシャス」と推定されています。果皮は明るい黄色で、糖度が高く、やわらかい酸味があります。多汁ですがシャキッとした硬めの食感で、蜜が入りやすいのも特徴です。小さいですが、生産者の間でも食味の評価は高く、今後増えそうな期待の新品種です。

大きさ:普通(300~350g程度)甘み:強い 酸味:やや弱い 香り:中ぐらい レア度:4
秋田県の伊藤善明さんが「ゴールデン・デリシャス」と「ふじ」の交雑実生から選抜育成した早生系ふじの一種で、山形県の株式会社イシドウにより1995年に品種登録されました。果皮は光沢のある鮮紅色で、果実全体に縞状に着色します。果肉が比較的やわらかで果汁が多く、甘みが強く、酸味は少ないと、まろやかな系統りんごですので、酸味の苦手なお子様にもおすすめです。ふじ系統のため、比較的蜜が入りやすいのも特徴です。

大きさ:普通(220~350g程度) 甘み:強い 酸味:中ぐらい 香り:弱い レア度:4
「ゴールデンデリシャス」と「リチャードデリシャス」の交配により、1936年頃にアメリカで誕生した品種です。日本では北海道~東北北部で栽培されています。同じ木から収穫できる果実でも果皮の色が赤~黒っぽい紅色まで幅が広く、今回お届けした方の中にも「別品種?」と思われた方がいらっしゃるかもしれません。また果肉にも赤色が入ることがあり、皮ごとジャムにすると美しいピンク色になります。甘味が強くて果汁が多く、蜜が入りやすいのですが、日持ちが悪いため、市場にはあまり出回りません。やわらかくなりやすいため、お届け後は冷蔵庫に入れ、早めにお召し上がりください。

大きさ:極小(30g程度) 甘み:中ぐらい 酸味:弱い 香り:弱い レア度:5
りんごの代表的な品種の「ふじ」と「紅玉」を混植していた際に偶然発見されたのが、この「アルプス乙女」です。のちに、「ふじ」と「ヒメリンゴ」のかけあわせである可能性が高いことがわかりました。 生食用としては、ほとんど出回りませんが、お祭りや縁日のりんご飴は、このアルプス乙女で作られていることが多いです。ミニりんごの中では、一番甘みの強い品種です。

大きさ:普通(250~400g程度) 甘み:強い 酸味:やや弱い 香り:中ぐらい レア度:3
りんご制覇アンケートでも人気抜群の「ぐんま名月」の登場です。群馬生まれの甘みの強いりんごで、旬の時季がわずかで貴重な品種です。黄色に、少しオレンジ色が入った独特の外観をもち、近年はりんごの本場・青森でも多く作られるようになってきました。栽培が容易なりんごというわけではないですが、今後も安定した食味を出すことができれば、いずれふじに負けないりんごとして君臨していく可能性を秘めたりんごです。

大きめ(300~500g程度) 甘み:強い 酸味:強い やや弱い 香り:弱い レア度:5
北海道で育種された品種で、試験段階にHAC9(Hokkaido Apple Clone No9)と呼ばれていたのがそのまま名前になりました。北海道期待の品種でしたが、大きすぎたり、色づきが悪いなどの欠点があり、今では店頭にほとんど並ばなくなり、芯カビ病などの病気にも弱く、作り手も減っていきました。しかしながら、ジューシーで適度な酸味があって食味はよいので、北海道の生産者の間では「一番食べてほしいりんご」と評価が高く、作り続けています。

大きさ:大きめ(300~500g程度) 甘み:強い 酸味:やや弱い 香り:強い レア度:4
最近の研究では「ふじ」と「印度」の掛け合わせで誕生した説が有力になっています。生産量は年々減少傾向で「幻のりんご」といわれており、一般的に出回る事はほぼ無い品種です。病気や着色不良など、正品率(お届けできる商品になる割合)が低いのが最大の理由です。しかし、バラつきはあるものの、高い糖度に適度な酸味と芳香がクセになる一品。食べる側としては、今後も無くなって欲しくないりんごです。

大きさ:普通(250~400g程度) 甘み:強い 酸味:やや弱い 香り:強い レア度:1
りんごは一般的に「葉摘み」をして実に光が当たるようにし、着色させてから出荷します。「ふじ」もきれいな赤色でないと売れない、という事情があります。しかし、葉っぱが太陽を浴びて光合成をして実に養分が行き渡るほうが甘みが増して美味しくなるため、ギリギリまで葉を取らず、剪定や栽培方法を工夫して作られたのが「葉とらずふじ」です。色づきはバラつきがありますが、ぜひ一度味わって欲しいりんごです。

大きさ:大きめ(300〜500g程度) 甘み:中くらい 酸味:やや強い 香り:強い レア度:4
「むつ」は袋をかけて育てると果皮が赤くなります。9月の中旬頃に袋をかけていき、収穫の1か月くらい前に袋を外すと、きれいな赤色になります。りんごへの袋がけは、明治時代に害虫から守るため行われましたが、虫から守れただけでなく、色づきがよく、外観もきれいに仕上がったため急速に広がりました。袋がけしたりんごは、「有袋(ゆうたい)」と呼ばれます。甘みは無袋にかないませんが、貯蔵性が良くなる特長があります。「ふじ」についても長期貯蔵の終盤は、有袋のふじが使われることがあります。ただ、袋がけには多大な労力がかかります。りんご産地は、どこも等しく人手不足のため、手のかかる袋がけ作業は敬遠されるようになってきています。

大きさ:普通 甘み:強い 酸味:やや弱い 香り:やや強い レア度:3
津軽産直組合よりお届けします「特選ふじ」は、有機質肥料、堆肥や土壌改良のミネラル肥料等を土壌検定により年数回に分けて投入し樹勢のバランスを整えて栽培した、その名の通りの特別なりんごです。収穫したりんごはすぐ大型冷蔵庫に入れ、出荷は一個ずつセンサーでチェックし、蜜入りと判定された糖度14度以上で見た目もよいもののみを選別しています。

大きさ:普通(250~400g程度) 甘み:やや強い 酸味:やや弱い 香り:中ぐらい レア度:3
2004年に青森で開発された新しい品種で、人気No.1の「ふじ」を親に持ちます。「ふじ」由来の強い甘みに加え、皮が薄いという優れた特長があります。りんごは、蜜の部分が甘いと思っている方がいるかもしれませんが、実は、一番甘くおいしいのは、皮の近く。そのため、皮が薄く丸かじりに向いている「星の金貨」は、品種本来の味を楽しむことができます。希少な品種です。皮が薄いがゆえに、枝スレによる傷みが多く、なかなか生産量が増えませんが、応援していきたい新しい品種です!

大きさ:普通(250~400g程度) 甘み:強い 酸味:やや弱い 香り:強い レア度:3
「ふじ」の枝変りから生まれたりんごです。実はふじの中でも100種類くらいの「系統」があり、コスモふじそのひとつ。 近年、夏場の高温で、年によっては色づきが難しくなっていますが、 このコスモふじは着色がよく、果肉が硬く、ち密で蜜入りもよく、肉質・食味とも極めて良好で、ふじの中でも最新の有望系統です。
現在の「ふじ」の名がつく前の仮称段階のりんごで、スタンダードタイプ。1958年に学会発表され、食味も栽培も優位性があり、1962年には早々に「ふじ」として品種登録されました。半世紀以上前のいわば「元祖ふじ」。今は様々な枝変わり種ができているため、いまだにこの品種を作っているのは貴重です。

大きさ:普通(250~400g程度) 甘み:強い 酸味:やや弱い 香り:中ぐらい レア度:5
「ふじ」を親に持つ黄色い皮の希少品種。食べる人、贈る人が”こうこう”を想い、想いの言葉(煌煌、孝 行、幸 黄、など)に 重 ねて楽しめるように名付けられました。硬めの食感で歯ざわりがしっかりしていて、蜜が入りやすい甘味の強い品種で、どこかトロピカルフルーツに似たコクのある味が楽しめます。ふじと同様に貯蔵性はよく、年明けでもおいしくお召し上がりいただけます。

大きさ:普通(250~400g程度) 甘み:強い 酸味:やや弱い 香り:強い レア度:3
現在の「ふじ」の名がつく前の仮称段階のりんごで、スタンダードタイプ。1958年に学会発表され、食味も栽培も優位性があり、1962年には早々に「ふじ」として品種登録されました。半世紀以上前のいわば「元祖ふじ」。今は様々な枝変わり種ができているため、いまだにこの品種を作っているのは貴重です。

大きさ:小さめ(150~250g程度) 甘み:中ぐらい 酸味:強い 香り:強い レア度:5
オーストラリアで生まれ、ヨーロッパを中心に多くの国で栽培されている「ピンクレディー」は、「ピンクレディー協会」の会員にならないと栽培ができません。日本にはまだ入ってきたばかりで、とても希少なりんごです。甘さとしっかりした酸味があり、さわやかな香りが特長。まるかじりにも向いています。酸味があるので熱を通しても美味しく、クッキングアップルとしてジャムやコンポートに。また、チーズと相性がよく、スライスしてゴルゴンゾーラと一緒にピザの具にしたり、ドリアにしたりするのが、生産者・熊谷さんのおすすめです。

大きさ:やや大きめ(250~450g) 甘み:弱い 酸味:強い 香り:やや強い レア度:4
1868年にオーストラリアで農業を営んでいたマリア・アン・スミスさんが偶然発見した品種が子供たちに伝わり、親しみを込めて「スミスおばあちゃん」の名が付いています。果皮は黄緑色で、世界的には青りんごの代表的な品種です。固めのサクサクした食感で酸味が強く、加熱すると煮崩れせず香りがさらに高まるため、特にアップルパイなどのお菓子作りに適しており、ジャムや焼きりんごにしても美味しいです。シドニーに近いイーストウッドではグラニースミス記念公園があり、毎年10月にはグラニースミス祭まで開かれています。それほどオーストラリアのりんごを世界に認めさせた品種ということですね。

大きさ:普通(250~400g程度) 甘み:やや強い 酸味:やや強い 香り:やや強い レア度:1
「ジョナゴールド」は、酸っぱさで有名な「紅玉」と「ゴールデンデリシャス」の交配種で、国内では4番目に多く作られ、身近なりんごとして人気があります。そのまま食べてもおいしい品種ですが、ジュース果汁としても重宝されています。あるメーカーさんの話では、りんごジュースの味は、「ジョナ」と「王林」で決まると言うほどです。「ジョナ」の酸味と「王林」の甘みがコクのあるジュースを生み出します。そのまま食べてもおいしいですが、ぜひ他の品種と合わせながらジュースとしてもお楽しみください。

大きさ:普通 甘み:強い 酸味:なし 香り:強い レア度:1
「林檎の王様」という願いをこめて名付けられた「王林」は、栽培上とても重要な役割をもっています。基本的にりんごの受粉は他の品種の花粉が必要なため、自分より早く咲く品種を必要とします。それに「王林」が選ばれることが多いのです。そのため、圃場のところどころに植えてあることが多く、手で授粉を行う場合も花粉親として利用されます。ただおいしいだけでなく、受粉樹としても役立つため、生産量が多いのかもしれません。

大きさ:普通(250~400g程度) 甘み:強い 酸味:やや強い 香り:やや強い レア度:2
長野県で育成された品種で、JA全農が「シナノスイート」「秋映」と並び「りんご三兄弟」として売り出した品種の1つです。ぱりっとした食感、甘みの濃さ、貯蔵性の高さから人気が出始め、岩手県や青森県などに栽培が広がり、2014年からはイタリアでも生産が始まりました。病気になりやすい、収穫適期が分かりづらいなど短所もありますが、それを上回る長所があるため、今後も生産量が増えていくと思われる期待の品種です。

大きさ:普通(250~400g程度) 甘み:強い 酸味:弱い 香り:やや強い レア度:4
世界で一番作られている品種「ふじ」。甘みが強く、貯蔵性がよいので出荷時期が長く、りんご農家のりんご全体に占めるふじの比率は、7~9割くらいの人が多い印象です。青森では、3月以降は「CA貯蔵庫」という、りんごの呼吸を極限まで抑えられる専用倉庫で貯蔵されるのが一般的ですが、このふじは、雪室の中で1か月以上貯蔵。りんごは、-2℃くらいで凍るといわれますが、雪の中は0℃で安定していて凍ることがなく、湿度もほぼ100%に近い高さで、通常の冷蔵庫での保管よりジューシーになります。豪雪地帯・青森ならではの、貴重なやり方で貯蔵されたりんごです。

大きさ:大きい(300~400g) 甘み:やや強い 酸味:やや弱い 香り:やや強い レア度:5
涼香の季節は「ふじ」と「スターキングデリシャス」とが混合して栽培していた果樹園で偶然発見され品種登録されました。大玉で濃い紅色の果皮と淡黄色の多汁な果肉をもち、酸味と甘みのバランスがとれているりんごです。シャキシャキで食べ応えのあるりんごです。大きいが故に割れ目(ツルワレ)ができることができますが、品質が悪いわけではなく、むしろ樹上で十分に成長した証拠であり、美味しいりんごの証でもあります。

大きさ:大きめ(300~500g程度) 甘み:強い 酸味:弱い 香り:中ぐらい レア度:5
「つがる」に「ガラ」を交配してできた品種で2011年に品種登録されました。黄色い果実が太陽の光を浴びてきらきら輝くイメージから「もりのかがやき」と名付けられました。赤い色づけのための葉摘みや玉回しが不要で、それでいて甘くて、ジューシーで香りが良い、という“いいとこ取り”な特長を兼ね備えています。酸味は弱く歯ごたえもあるので、今後人気が出るかもしれない期待の品種です。

大きさ:普通(250~400g程度) 甘み:強い 酸味:やや弱い 香り:強い レア度:1
長野県飯綱町にあるアップルファームさみずは、標高が500m~550mに位置し、昼夜の寒暖の差もあり、降水量も比較的少ないため、おいしいりんごの栽培に適しています。ベテランから若手までが研究・研鑽を重ね、どうやって農薬を減らすか、どうやっておいしいりんごを作るかを考え抜いてつくっています。さみずのつくる自信作の「ふじ」は、お客様の「おいしい」というお声で選ばれる「農家オブザイヤー」の最高金賞に連続で選ばれ、殿堂入りを果たした評価の高いふじです。
