特徴
佐土原なすは、長なすの代表格として、江戸時代から宮崎県の佐土原町、新富町、西都市などで盛んに栽培されていました。
戦前までは、宮崎県で栽培されるほとんどの品種が佐土原なすであったようですが、戦後、収量の良い新品種の台頭や、高温下で赤みを帯びて見栄えが悪く店頭から敬遠されたことなどから、市場から姿を消してしまいました。
佐土原なすは、果肉がやわらかく甘味があるのが特長です。焼くと口のなかでトロッととろけ、そのやわらかさとおいしさは、他の品種では味わえません。ぜひお試しください。
保存方法
寒さに弱いためできれば常温保存が理想ですが、すぐに使わない場合は、ラップに包んでから新聞紙などで包んで冷蔵庫へ。保存期間が長いと種が茶色くなってしまいます。
食べ方のヒント
「焼きなすの最高品種」といわれます。ぜひ焼きなすでお召し上がりください。
■焼きなす
レンジの魚焼き器やオーブントースターでまるごと焼いてください。
(作り方)
1.なすは皮ごと、ガスのレンジの魚焼き器でゆっくりと、まんべんなく焼く。
2.皮に焦げ目ができて中まで火が通ったら取り出し、水にくぐらせて皮をむきます(熱いので気をつけてください)。
3.冷めたら厚めに切って、器に盛り、生姜醤油とかつお節をかける。
冷やしてもおいしいです。
Q&A
Q.01なすの表面がキズついている。茶色いかさぶたのようなものがある。
- A.01
- なすは、生育中に枝や葉、実とすれて傷ついたり、小さなうちにすれた傷が、生育とともに大きくなってしまうことがあります。どちらも中の実には影響がありません。
傷の部分が硬くなってしまっている場合は、傷の部分の皮をむいてお召し上がりください。