「頭三分、舌七分」理屈を超えたおいしさを高橋製麺株式会社 吉田 眞さん・丸山 美佐子さん

2017.9.18

「ごまかしのない素材でつくる、本能で感じるおいしさ」がモットーの高橋製麺。
小麦の栽培が盛んだった埼玉県鴻巣市で、有機JAS認定の即席麺やミックス粉などを製造しています。その製造工場を訪ねると、明るく、笑い声の絶えない現場でした。

埼玉県鴻巣市高橋製麺株式会社
  • 添加物を使わずに、だしをきかせた即席そばを製造
  • 原料の薄力粉や小麦澱粉などは北海道産を使用
  • 袋詰め、計量など、それぞれ分担している

家族のような信頼関係から
生み出されるおいしさ

バニラの香りにほんのりした甘み、小麦の風味が豊かなホットケーキ。らでぃっしゅぼーやで10年以上のロングセラーを誇る「ホットケーキの素」をつくるのは、埼玉県鴻巣市にある高橋製麺。手打ちそうめんの製造で明治29年に創業し、現在は即席麺やミックス粉を製造し、らでぃっしゅぼーやでは、天ぷら粉やお好み焼き粉でもおなじみです。
広い工場で作業しているのは、ミックス粉の製造を担当する「小分けチーム」の皆さん。ブレンドする粉類を正確に計量し、ていねいに混ぜ合わせて個包装します。それぞれの工程は手作業で行われ、息もぴったり。
「働いているのは地元の方たちです。親の代から知っている工場ですし、従業員の家族とも顔見知りですから、自然と仕事に対する責任感も生まれてくるのでしょう。みんな熱心です」と話す顧問の吉田眞さん。
会社の役員と従業員の距離が近く、強い信頼関係を築いている高橋製麺。ミックス粉のレシピ開発を行うときも、全員で試作・試食を行い、役員も従業員もなく意見や感想を出し合います。採用されるのは消費者目線を持つ従業員の意見が圧倒的に多いのだとか。この風通しのよさも、商品づくりに生かされています。

ホットケーキ

安全であることの安心感と、
本能で感じるおいしさを追求

高橋製麺が一貫してこだわり続けるのは“余計な添加物は使わないこと”です。「戦後、私たちは添加物に慣らされてきましたが、決して体にいいわけではありません。毎日、おいしく楽しく食べ続けることを考えたら、自然のものを使うほうがいい。ただ、無添加なら味はどうでもいいわけではありません。安全であることの安心感と、舌で本能的に感じるおいしさが大切で、その比率は“頭三分、舌七分”ぐらいでしょうか。この二つの要素を兼ね備えた商品の提供に努めています」(吉田さん)
小分けチームを取りまとめる、勤続15年の丸山美佐子さんは「粉類はにおいを吸収しやすいため、毎日の掃除も入念に行います。床も丹念に雑巾がけをしています」と言います。
工場は有機認証を受けているため薬剤の使用などは規制されています。その中で、工夫を凝らし全員で衛生管理に取り組んでいるそうです。
「県のHACCPを取得する予定ですが、導入後、HACCPを実践するのは従業員です。大変ですが、現在はそのための勉強を全員が行っています」(吉田さん)
家族のように一丸となって取り組む姿勢が強みの高橋製麺。働きやすい環境づくりと互いの信頼が、安心でおいしい商品を生むのです。

おいしさのヒミツ

高橋製麺のこだわり

  • 人の「目と手」でていねいに
    ブレンド後の仕上げのふるいや、異物チェック、計量、袋詰めなどは、人の手と目による、ていねいでこまやかな作業を行っている。
  • 本物のバニラビーンズを使用
    バニラの甘い香りはホットケーキに必須。人工香料が使われることが多い中、マダガスカル産バニラビーンズを粉末にしたものを使用している。
  • 衛生管理もしっかり!
    毎日、作業が終わると30分ほどかけて掃除をする。道具だけでなく床の隅々まで雑巾がけを行って清潔さを保つ。これもおいしさの秘訣。

つくり手こだわりの商品

※時期の関係でお取り扱いがない、もしくは販売終了している場合がございます。予めご了承ください。

高橋製麺株式会社

高橋製麺株式会社

明治29年創業の高橋製麺。現在、従業員は18名。少人数だからこそ、一人ひとりと家族のように接することができる。常によい環境で仕事ができるよう、困ったことは話し合い、改善をしていくのが会社の方針。写真は「小分けチーム」の皆さん。

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