元々歴史が好きで、自分で「国家」についていろいろと研究をしていました。司馬遼太郎の小説なども読みつつ、いろいろと考えを巡らせているうちに国家の礎は「農」であるな、と思い至りまして。
とはいえ、いきなり農家に転職するというのはなかなか難しい。そこで、農家のみなさんをサポートすることができる職場で働こうと、金融機関かららでぃっしゅぼーやに転職を決めました。現在(インタビュー時2007年)は主に食肉やその加工品について担当しています。
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野島 靖智
元々歴史が好きで、自分で「国家」についていろいろと研究をしていました。司馬遼太郎の小説なども読みつつ、いろいろと考えを巡らせているうちに国家の礎は「農」であるな、と思い至りまして。
とはいえ、いきなり農家に転職するというのはなかなか難しい。そこで、農家のみなさんをサポートすることができる職場で働こうと、金融機関かららでぃっしゅぼーやに転職を決めました。現在(インタビュー時2007年)は主に食肉やその加工品について担当しています。
放牧豚
たんかく牛らでぃっしゅぼーやの「放牧豚」は、その名のとおり放牧して育てている豚。
多くの方が誤解されていると思うんですが、放牧豚は決して「放しっぱなし」ではないんです。日中は外で飼ってはいますが、常に人の目はついていて、のびのびしながらあたたかく育てられている。生育期間も長いし、手間も時間も一般の豚よりかかっているんです。
狭い豚舎ではなく、のびのび外で育った豚は肉の味が違います。ストレスが少ない環境で育つので、病気にもなりにくく、そのため抗生物質なども与えられていない。自然の中で育った健康な肉の味をぜひ体験していただきたいですね。
飼料も肥育期(放牧期)は遺伝子組み換えの植物は使わないなど、非常に手間がかかっています。生産者の中には、エサに入れるトウモロコシの代わりに、試験的に飼料米を入れて豚に食べさせている方もいるんですよ。
非遺伝子組み換えとはいえトウモロコシは外国からの輸入品が主ですが、飼料米は国産。飼料がすべて国産のものでまかなえるようになれば、トレーサビリティの点から見ても、国内自給率の点から見ても非常に良いことですしね。肉のことだけでなく、やはり日本全体についても考えていきたいんです。
放牧豚ウィンナー
放牧豚を使った加工食品も、同じように細部までこだわっています。
市販されているハムやソーセージには、肉の結着をよくするために結着剤が入っています。家畜は死んでからしばらくすると、死後硬直を起こしてしまうので、結着剤をいれないとミンチにした肉同士がくっつかない。ですが、らでぃっしゅぼーやからお届けする製品にはどうしても結着剤を入れたくない。
そのために、豚が死後硬直を起こす前に加工して製品にする必要がある。だから豚の鮮度を極力大切にしたいので、豚の屠畜場から加工メーカーまで極力距離を縮め、肉の加工が豚の死後すぐにできるようにしました。手間を省くことはカンタンですが、どうしても妥協はできないんです。
今後は、とても長期的な計画になりますが商品のチルド化(おいしさを保つため、冷凍せずに保存・流通させること)にも挑戦していきたいですね。ニーズもありますし、やはり安全で「より美味しい」製品にこだわりたいです。
ただ、配送に関係する懸念点など、製造技術だけではクリアできない大きなハードルがありますので、時間をかけてクリアしていきたいと思っています。
消費者の方々が生産者の顔を見たいと思っているのと同様、生産者の方も消費者のことを知りたいと思っているんです。今後は両者の架け橋になる仕事もしていきたいですね。