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都市部(民間)で初めての循環型社会へ向けた取り組み/消費者も参加する生ゴミ(乾燥資源)循環システム「エコキッチン倶楽部」に350件が参加!   Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーを含むはてなブックマーク

2001年07月02日(月)

増え続ける生ゴミ。限界が見えている処分場。
日本では年間2,000万トンもの生ゴミが発生しています。最近では、生ゴミに含まれる大量の水分が、ごみ焼却炉の燃焼温度を下げ、ダイオキシンの発生につながることも広く知られるようになりました。
この状況を解決するため、新しいゴミ対策の法律「食品リサイクル法」が今年5月1日から施行されました。食品関連事業者に対して生ゴミの削減を義務付ける法律ですが、同時に生ゴミを堆肥に変えるなど有効利用を促進することも目的としています。
ただ、「家庭から出る生ゴミ」を社会全体でリサイクルすることはまだ考えられていません。法的には家庭から出る一般廃棄物は、各市町村が責任を持つとされているからです。
今回の法律も、“生ゴミ全体の約半分”を占める家庭の生ゴミは対象外です。

らでぃっしゅぼーやは、今年7月から「都市の家庭生ゴミ問題」を少しでも解決するため、流通事業体では初めて“消費者が参加する資源循環”の取り組み「エコキッチン倶楽部」を、関東圏と中部地域の会員に向けてスタートしました。
現在参加している会員さんは、約350世帯。月間約7.3tの生ゴミが1.4tの有機肥料になり、有効に活用されています。

※ らでぃっしゅぼーや株式会社(社長:緒方大助)は、無・低農薬()野菜と無添加食品を全国約6万3千世帯の消費者会員にお届けしている宅配会社です。らでぃっしゅぼーやは、2年前の「所沢・ダイオキシン騒動」以来、ごみの燃焼によるダイオキシンの発生をできる限り減らすため、「商品の包装資材・農業資材の非塩ビ製品への切り替え」を行い、また会員に対しても様々な提案をしてきました。

■台所の生ゴミが貴重な資源に!

今回の提案は、らでぃっしゅぼーや会員の家庭から出る生ゴミを乾燥方式の「生ゴミ処理機リサイクラー」(ナショナル)で“乾燥資源”にして回収、肥料にするというものです。できた肥料は畑に戻され、環境保全型農業や有機農業に利用されます。
この循環の仕組みが「エコキッチン倶楽部」です。

この有機的な“資源循環の輪”を成立させるのに、最大の課題であった回収・処理・再利用を“一連の流れとして継続的に行う”しくみを、らでぃっしゅぼーやの「会員制宅配システム」と「産地とのネットワーク」を循環的にリンクさせることによって、初めて実現することが可能になりました(※1)。
エコキッチン倶楽部の概念図
らでぃっしゅぼーや⇒ 有機野菜⇒ 消費者(会員宅)⇒ 生ごみ⇒ “乾燥資源”
     
有機野菜 ←あゆみの会
生産者
←有機堆肥 ←肥料工場 ←らでぃっしゅぼーや

詳しくはこちらから


■エコキッチン倶楽部の流れ

スケジュール
7月2日(月) エコキッチン倶楽部(乾燥資源回収)スタート!
2001年11月 エコキッチン倶楽部参加会員350世帯に!

まず、生ゴミ処理機「リサイクラー」で会員宅から出る生ゴミが“乾燥資源”になります。(リサイクラーは3年前かららでぃっしゅぼーやで取扱っていた)そこで作られる乾燥された生ゴミを“乾燥資源”として、毎週のお届けの際に回収します。
それを地域の配送センターでまとめて、Radixの会(※2)で資源循環の技術指導を行っている茨城県の生産者グループ「あゆみの会」へ運びます。
そしてあゆみの会から指定の肥料工場に持ち込み、“乾燥資源”を有機肥料に変えます。
できた肥料は、あゆみの会の生産者に使われて、また畑に戻るという循環ができました。

※1 「エコキッチン倶楽部」は今回関東、中部のみのスタートですが大阪、北海道へと地域循環の輪を広げていく予定です。(呼びかける対象会員:関東4万3千世帯・中部6千5百世帯)
※2 Radixの会:有機農業・環境保全型農業を行う、らでぃっしゅぼーやの生産者の集まり。技術向上、情報交換などを定期的に行ない、より安心でおいしい作物作りをめざす。(会員数:2500人)

■らでぃっしゅぼーや・資源地域循環への取り組み

5月より施行された「食品リサイクル法」は年間100トン以上の食品廃棄を行なっている事業者を対象にした法律で、5年のうちに廃棄量を20%削減することを義務づけたものです。
これに対し、らでぃっしゅぼーやでも「野菜くずを肥料化する取り組み」をこの6月より開始しました。神奈川県厚木市にある神奈川センターでは、毎日出る野菜くずを、業務用の大型リサイクラーで乾燥資源にします。
これを地域の生産者(当初はあゆみの会)に返し、生産者の堆肥に混ぜて活用してもらいます。これはすべて、らでぃっしゅぼーやの野菜だけを原料にした乾燥資源なので、堆肥化に適しています。(神奈川センターの生ゴミの発生量は1日約176kg、1カ月で約5.3トン、らでぃっしゅぼーやの生ゴミ全体量の20%を超える量にあたります。)
らでぃっしゅぼーやも、更なる資源の循環をめざし、足元から生ゴミ問題を見つめていきたいと思います。

■らでぃっしゅぼーや資源循環の取り組みについて

らでぃっしゅぼーやは、1988年に有機農産物の宅配事業を開始して以来、環境保全型の事業構築をテーマにこれまでいろいろなリサイクルにチャレンジしてきました。
現在らでぃっしゅぼーやが消費者宅から回収している資源は次の通りです。
1)野菜箱   2)発砲スチロール 3)牛乳ビン 4)卵モールド
5)牛乳パック 6)カート缶    7)ダンボール

※野菜箱の回収:らでぃっしゅぼーやでは、野菜箱の回収・リサイクルを1990年から行なっています。その量を積算するとこれまで総計「1万7000トン」のダンボール廃棄を削減した計算になります。単純に計算すると1万7000トンの紙は、立木43万本分に相当します。広さにすると「1,020ha」の森林面積(東京ドームの218倍)に相当します。これからも、資材のリサイクルを継続していきたいと思います。

■エコキッチン倶楽部の仕組み〜生ゴミから肥料、そして畑の野菜までの流れ〜

ご家庭で:キッチンで毎日出る生ゴミを「リサイクラー」で滅菌・乾燥させます。家庭から出る生ゴミは一世帯平均約700g(4人分)。ヒーターで加熱、攪拌しつつ粉砕し、130℃の温風を吹きつけ乾燥。2時間弱の乾燥後にはサラサラになり7分の1に減量されます。
これが、今回ポイントのよい有機肥料の元になる“乾燥資源”です。
●らでぃっしゅぼーや配送車にて回収:
この乾燥資源をお届けする食品と区別するために、荷室の外(助手席)で専用容器に密封して、各地の野菜センターに運びます。
●野菜センターからあゆみの会へ:
センターでは専用のコンテナであゆみの会に運びます。
●野菜センターからあゆみの会へ:
1) あゆみの会から茨城県神栖町の肥料工場に運び、異物の混入を手作業でチェック。
2) 塩分を天然のカルシウム・マグネシウムを使用しての中和を行なう。油分は、独自の培養で作られた微生物の酵素にて分解処理をして、ペレット状に加工。
3) 専門の分析センターにて、乾燥資源に含まれる重金属・農薬・洗剤の界面活性剤などを定期的に分析。(安全基準値を超える値が出た場合は堆肥としての出荷を停止)
●生産者へ:
でき上がった肥料は生産者によって、有効な有機肥料として使用されます。

■あゆみの会代表 斉藤公雄さんのメッセージ
家庭の生ゴミは「ゴミ」ではなく、植物に必要なミネラルなどの
栄養価に優れたすばらしい原料です。

「リサイクラー」で処理された生ゴミは、水分のないコンパクトな乾燥資源になります。
高温で殺菌されているので腐敗の心配もなく、長期保管もでき、有機肥料にするための最適な処理方法です。回収された乾燥資源は、肥料製造の認可を持つ、指定の肥料工場に運ばれ異物の混入を手作業で厳重にチェックして、有機質の土壌改良剤に加工しています。
これまで生ゴミを原料とする肥料が、実際には野菜の栽培に適さず再び廃棄物になってしまう光景を多く目にしてきました。そのため、農家にとって有効で実際的で使いやすい肥料になるように、上記(1)〜(3)の工程を行います。このシステムによって、私たち農家は、みなさまから肥料の元を提供していただくことになります。言い換えれば、みなさまも野菜やお米を作るお手伝いをされているわけです。
大きな循環の輪から見れば、私たちだけでなく、みなさまも生産者なのです。
土から生まれたものは、土に返す…そんな、自然の摂理に忠実な循環型の農業に情熱を傾けたいと考えています。


(※有機栽培あゆみの会 所在地:茨城県稲敷郡桜川村甘田東台1689 TEL:0298-94-4360)この件に関するお問合せは、下記までお願いいたします。


らでぃっしゅぼーやの「無・低農薬」という表示は、『可能な限り農薬を使用しないこと。やむを得ず使用する場合もその種類、回数等厳しく制限すること』を定めた、当社独自の取扱い基準RADIX(ラディックス)に基づきます。
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