「非遺伝子組み換え飼料」養殖による国産真鯛の販売をスタートします
2005年05月12日(木)
| 環境保全型農産物と無添加食品の会員制宅配会社らでぃっしゅぼーや(本社:東京、社長:緒方大助)は、全国約73,000世帯の会員を対象に、初めての「非遺伝子組み換え(Non-GMO)飼料」を配合飼料として使用した養殖による国産真鯛の販売を5月16日(月)から開始します。 |
| ■「非遺伝子組み換え(Non-GMO)飼料」養殖による国産真鯛の特徴 らでぃっしゅぼーやは、5月16日(月)から長崎県五島列島の福江島(五島市玉之浦町)で、約2年間をかけて「非遺伝子組み換え飼料」を配合飼料の主体として養殖した国産真鯛の取り扱いを開始します。 その特徴は以下の通りです。 1.高い安全性を追求し、環境にも負荷が少ない「餌」と「飼育方法」を採用。 一般の養殖では、餌に含まれる配合飼料の“遺伝子組み換え作物の分別”は、ほとんど実現されていません。 当社では、真鯛に与える餌(約6割は魚粉等)の配合飼料に国産の米ぬかや油粕、小麦粉などを配合した「非遺伝子組み換え(Non-GMO)飼料」(混入は5%未満)を採用しました。 食材としての安全性を追求し、同時に環境への影響が懸念される遺伝子組み換え作物の栽培の削減を目指します。 また、過密養殖で発生する餌と抗生物質の大量投与による水質と海底の汚染を避けるため、通常の約70%程度の薄飼いを実施し、環境保全型漁業の確立を目指します。 2.基本的に、稚魚の段階から無投薬で養殖。 生け簀は潮の通りがよく自然豊かな環境にあり、周囲に民家や工場がないので産業排水や生活排水の影響を受ける心配がありません。加えて、10m×10mの生け簀で5,000〜6,000尾(通常は7,000〜8,000尾)の放尾数と通常の約70%程度の薄飼いにして健康に育てたため、魚体に負荷がかからず、稚魚の段階から薬に頼らない無投薬養殖が実現しました。 ※ただし、病気などが発生するなどやむをえない場合は水産用医薬品を投与します。その際は、法定の休薬期間の約3倍の長さをとり、使用した医薬品の残留検査を行います。 3.育成期間だけではなく、稚魚の生育暦までもトレーサビリティ(追跡可能性)を確立。 稚魚期の餌の配合飼料から投薬記録まで全ての飼育に関する情報を追跡できます。また、人口孵化の稚魚の親魚は、安全性の確保と国内自給率の向上のため天然の国産魚に限定しています。 |
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| 「非遺伝子組み換え飼料」養殖の真鯛 | 長崎県五島市玉之浦町の生け簀で水揚げ |
| ■「非遺伝子組み換え飼料」養殖による国産真鯛の販売からお届けまでの流れ 1.全国の会員宅よりOCR注文用紙にて国産真鯛の受注(全国の配送センターにて)。 2.生産者の宿輪満さん(長崎県五島市玉之浦町)の生け簀で真鯛を水揚げし、活魚船で移送。 3.天生水産株式会社(佐賀県唐津市)にて短時間で活け締め、切り身に加工し、瞬間冷凍。 4.当社の配送センター(北海道・首都圏・神奈川・名古屋・大阪)に納品。 5.会員宅に「非遺伝子組み換え飼料」養殖真鯛をお届け(全国の配送センターから)。 |
| ■「非遺伝子組み換え飼料」養殖による国産真鯛の価格(注文品カタログ「元気くん」ご参照) ・五島の活〆養殖真鯛 刺身用(120g)945円 ・五島の活〆養殖真鯛 焼皮造(100g)840円 ・五島の活〆養殖真鯛 切身半身分(260g2切)1,417円 |
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| 「五島の活〆養殖真鯛 刺身用」 | 生産者の宿輪満さん |
| ■らでぃっしゅぼーやの養殖(真鯛)の基準 1、稚魚、養殖環境について ・稚魚は国産の天然採捕あるいは、国産親魚の国内人口孵化とします。 ・養殖場は国内で、環境汚染の少ない場所を選択します。また、餌の過剰供給などによる 水質と海底環境を汚染することのない、環境への負荷の少ない養殖を目指します。 ・適正な養殖密度での飼育により、魚体に負荷をかけずストレスをためさせません。 ・バイオテクノロジーを用いた2倍体などの、自然界に存在しない固体を使用しません。 ・海藻などの付着を防ぐ魚網防汚剤には、環境ホルモンの疑いのある化合物を 使用しません。 2、飼料について ・育成期の主要植物性飼料の「遺伝子組み換え不分別物飼料」の混入を5%以下と します。 ・牛由来のタンパク質の影響が残る肉骨粉等は使用しません。 ・一般的に魚体の色付けに使用する合成色素、天然抽出色素は一切使用せず、 天然甲殻類(エビ、オキアミ等)を使用します。 3、水産用医薬品の使用について ・原則として、水産用医薬品は使用しません。 ・育成時に発病した場合に限り、治療目的での最小限度の水産用医薬品を使用します。 ・育成時に予防・成長促進を目的とした水産用医薬品は使用しません。 ・発病時に使用した場合は、投薬終了より出荷までの時間を法定期間の3倍とり、 使用した水産用医薬品の残留検査を行い、結果の確認後に出荷します。 |
| ■安全な養殖魚による国内自給率の向上を目指して 乱獲や沿岸の環境破壊、水質の変化や汚染などにより世界的に水産資源の不足が問題となってから10年が経ちました。 日本でも、かつて大量に水揚げされ、大衆魚と呼ばれたイワシやサバなどは水揚げ量が著しく減少。安定した水産資源の確保が課題となっています。 日本における2002年の国内漁業生産量は588万tで、1992年の927万tと比較すると10年で約36.5%の大幅な減少になっています(漁業・養殖業生産統計年報:農水省)。 魚介類の国内自給率は、カロリーベースで1962年に108%、1992年には70%あったものが2002年には53%と確実に減少しています。 また中国の需要急増などにより、水産資源は世界的にも不足しています。 このため安定的な食料確保と国内自給率の向上という面から、安全な国内養殖業の重要性が高まっています。 当社は、日本では珍しい「遺伝子組み換え原料でない飼料による養殖」に取り組むことにより、安全性が高く、味、品質、価格的に安定している国産真鯛を供給することを通じて、水産業界における養殖の安全性の向上と国内自給率の向上、環境保全型漁業の推進を目指します。 |
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| 〈魚介類の自給率・国内生産量の推移〉 | 国産の安全な養殖真鯛で自給率向上 |
| ■「非遺伝子組み換え飼料」使用の環境保全型養殖から有機養殖を目指して 日本の10年前の養殖は、抗生物質の大量使用や発ガン性・催奇形性が疑われていた魚網防汚剤(TBTO)の使用等による背曲りハマチに代表されるように、安全性に疑問が持たれていました。 そのため、薬事法の改正や持続的養殖生産確保法等が施行されるなど、安全性に一定の向上が見られました。 しかし、現在でも生産者には投薬記録の義務違反に対する罰則の規定はありません。 また餌に関しては、主原料が魚粉で、大豆など植物タンパク質の含有量が少ないため、「飼料における遺伝子組み換え原料の分別」はほぼ手付かずのままです。しかし、魚粉は枯渇が心配されている天然の水産資源に由来しています。 餌の魚粉依存から脱却するためには、代替タンパク質飼料の開発が課題だといわれています。 その意味で、今回の非遺伝子組み換え飼料による養殖は、近い将来の養殖業界において一定の意味を持つものと思われます。 らでぃっしゅぼーやでは、1988年の創業時から、独自の環境保全型生産基準「RADIX」により、農産における遺伝子組み換え作物の栽培、畜産による遺伝子組み換え飼料の使用、加工食品の遺伝子組み換え原料使用を禁止しています。その目的は、食材としての安全性確保と、環境への影響が懸念される遺伝子組み換え作物の産地における栽培の削減です。 今回の非遺伝子組み換え飼料養殖の取り組みは、将来的に有機飼料による有機養殖へ発展を目指しています。 |







